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戦国怪奇譚

第12章 勉強会


「あーそれはね
 付け焼き刃というか
 昨日書庫で三成君に頼んで
 本を選んでもらって
 基礎だけでもと思って
 叩きこんできたの」

「…ほんとに変わった子だよね
 来実は…」
「…でも実践はどうかわからない
 知識だけあっても
 それを使いこなせるように
 ならないとね」
「…!そう
 血とか平気?」
「…平気だけど
 なるべく見たくは無いかな」
「流れる血は少ない方が
 俺もいいと思う
 …だから勉強した」
「そっか
 強くて優しいね
 家康は…」
「…は?!別にそんなことないから
 それは来実の方でしょ」
「…私は弱いだけ
 でもそれでも誰かに
 少しでも優しく出来たらって
 思ってる」
(…なんて顔すんの)
「…だからね
 教えてくれてありがとう」
「…これくらいなら良いよ」
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