第9章 小姓
夜になり夕餉の際
天守で過ごすことになった来実を
秀吉をはじめとする
武将が猛反対した
ただし蘭丸が関わっていることは
話さないでほしいと来実は
信長に頼んだ
理由を察知した信長はそれを良しとした
「来実…こっちへ来い」
「はいなんですか?」
今では平気そうに信長の隣に座る
「…貴様は好いた男はおるか?」
「!?そんな人いたことないです!」
(…その歳で大丈夫か…?)
「では抱かれたこともないのか…」
「だかれる…?」
(ハグの事?)
「…今回は見逃してやる来実」
「はい?」
「その代わり俺と賭けをしろ」
「賭け、ですか何をです?」
「…来実
俺は貴様がほしい」