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【ハイキュー!!】排球人生死愛箱【ハッピーシュガーライフ】

第14章 伝書鳩は全てを見ていた


(黒尾鉄朗side)


ある朝の日の事だ。いつもと何も変わらない朝の日。パジャマのまま、リビングに降りて、いつも通り朝ご飯を食べればテレビを見る。

ニュースには、他の県内での誘拐事件のことが流れていた。誘拐犯も、何故そこまでして誘拐するのか。彼は好きだから誘拐した、だとか。馬鹿らしいにも程がある。好きならば俺のように面と向かってすればいいものの。誘拐された人はきっと毎日が恐怖に支配されていたに違いない。可哀想に。

バターのついた焼いたトーストを音を立てて食べる。うん、美味い。なんで焼いたトーストってこんなに美味しいんだろう。軽く4枚は食える。

パジャマから着替えようとするがめんどくさい。でも今日は日曜日だ。母さんが起きてても親父は仕事で疲れているのか未だ寝室で爆睡。でもそれは毎回のことだ。まぁ稀に家族旅行に行くこともあるが。

#れいか#と研磨がいる時は楽しさは倍増の倍増の倍増。時間が経つにつれ倍増していく。彼奴らはやはりずっと一緒にいて飽きない。安心するし、なんでも吐き出すことが出来る。

#れいか#は嫁で、研磨は……出来れば猫、ペットでお願いしたい。

そんな時、洗濯の途中だった母さんがリビングに顔を覗かせ俺の名前を呼ぶ。

「はいこれ。あんた宛てらしいけど」
「俺?」

手紙なんてこの時代、そうそうやり取りするものじゃない。白い封筒の裏には綺麗な達筆な字で"黒尾鉄朗様"の書いてあった。だが俺は、その文字を見て一発で誰が書いたのか分かったのだ。

そう、俺の愛しい嫁の#れいか#だ。とても嬉しくなって、糊で貼られている手紙の上をいつもはしないハサミで丁寧に切って手紙の内容を読む。


その内容は、俺をおかしくさせるのに十分な内容だった。
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