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【ハイキュー!!】排球人生死愛箱【ハッピーシュガーライフ】

第9章 TRICK OR TREAT!


逢魔時、夏では明るく感じていた6時半頃の時間帯。黒尾と孤爪と#れいか#はいた。
黒尾と孤爪の家の間の前に三人は腕にあるお菓子をいつもは食べてはいけない時間帯だけれど今日は特別に食べている。
チョコのクッキーや飴ちゃん、そのままのチョコレート板、パイ。三人とも美味しそうに食べていく。

「あ、そうだ#れいか#!トリックオアトリート!お菓子をくれなきゃ悪戯……」
『はいどーぞ』

そう言えば忘れてた、と言いながらトートバックの中から出したのは透明の袋に入ったオレンジ色のかぼちゃのマフィン。最後まで言わせろよ!と言いながら嬉しくマフィンを受け取る黒尾。そんな#れいか#の服の端を引っ張るのは頬を赤らめた孤爪。もじもじとしながら、ポツリと呟く。

「と、トリックオア、トリート……」

そう言えば#れいか#も微笑み、どーぞと言いながらマフィンを渡す。シンプルな作りだけれど、何処かキラキラとしている。
口の端にマフィンの欠片を付けながら目をキラキラとさせて「うめぇ!」と言ってる黒尾はお気に入りのよう。その後に黒尾と違い、小さいひと口で小さく食べる孤爪は食べた瞬間口角をあげ、美味しいよと#れいか#に伝える。それに#れいか#は良かったと返事をする。

「あ。そーだ#れいか#。俺のカバンの中になんかあるから取って」
『は?なんかって何……』
「……怪しいよクロ。襲うの?」
「こんなところでどうやって襲うんだよ!」

そこまで末期じゃねぇよ!と言う黒尾の後ろに回り、#れいか#はリュックのチャックを開ける。彼は今両手がいっぱいなので#れいか#に頼んだのだろう。#れいか#はトートバックを持っていたので貰ったお菓子はそこに入れている。リュックの中に手を入れ、何か布の固い物を引っ張る。

『……ネコ?……の、耳?』

黒尾のリュックサックから見つかったのはネコのカチューシャ。それを見た孤爪がうわっ、と声を漏らす。#れいか#は首を傾げたが、思い出したのかあー、と声を出した。

「そ。これ昔のハロウィンの時に研磨が付けてたやつ。俺の家にあったから持ってきたんだよ。ほら、研磨付けてみろよ」
「ヤダ」
「いーじゃねぇか。お前のだけじゃなくて#れいか#のもあんの」
「……#れいか#のも?」
『え、えぇ……?』
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