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もしもハリポタの女主人公がツイステの世界に来たら

第5章 感激テレフォン


 ホリデー休暇中、万が一の事態に備えて学園長からスマホを貰っただった。
 ……が、は生粋の魔法界育ちだ。だから見慣れぬ薄っぺらい板で、どう連絡を取れば良いのか皆目見当もつかないのは当たり前と言えば当たり前だった。
 怪訝な顔でスマホを眺めていると、エースとデュースがの両脇に並ぶようにして現れた。

「やったな。スマホゲットじゃん!」
「すま……すまほ?」
「の世界には、スマホは無いのか?」
「無い……と思う」

 少なくとも、ホグワーツにスマホを持っている人間はいなかった。
 こんなツルツルの板でいったい何をどうしろと言うのか。が不思議そうにスマホをひっくり返したり、上下に振ったりしていると、エースとデュースが腹を抱えて笑い出した。

「マジ?それ天然!?本当にスマホの使い方も知らねーの!?」
「ダイアモンド先輩が散々使ってたの、見てただろう?」
「うるさい!別の世界から来たんだから仕方が無いだろう!!」
「ったく、しょーがねえなー」

 そう言いながら、エースがの手の中にあったスマホをサッと取り上げ、目を見張る速さでのスマホを操作をした。

「はい、これで俺のスマホ登録完了。何かあったら連絡しろよ」
「連絡も何も……どうすれば良いのか全く分からないんだが」
「取り合えず、僕が一番分かりやすい電話の使い方から教えてやる。試しにエースにかけてみると良い」

 その言葉を――強いて言えば「電話」と言う言葉を聴いた瞬間、の目がキラッキラ輝いた。

「で、電話!?これは電話なのか!!?」
「電話は知っているのか?」
「もちろんだ!あっ、そう言えば噂で持ち運びが出来る電話があると聞いていたが、そうか!これがそうなのか!!」

 突然テンションが上がったに、エースとデュースは何事かと思った。
 彼らはが骨の髄までマグル製品マニアだと言うことを知らない。普段の傲慢でスカした態度はどこへ行ったのやら、はスマホ片手にハイテンションで小躍りを始めた。
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