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もしもハリポタの女主人公がツイステの世界に来たら

第4章 ツノ太郎と監督生1



「――そうか、お前の世界にも魔法学校があるのか」
「ああ、ホグワーツと言って世界一の学校だ。でも中身は……こことあまり変わらないな。あ、でも1つ違うとすれば、流石に耳やツノが生えた生徒はいなかった」

 初めてこの学校に来た時は、サバナクロー寮の生徒達を見て驚いたものだ。
 しかし最近ではそれも慣れてきて、この間なんて隙を見せたジャックの尻尾を撫でようとして怒られた。

「そう言えば、ツノ太郎のツノも立派だな」
「触れてみるか?良い、なら特別に許してやる」
「良いのか?じゃあ遠慮なく」

 椅子から立ち上がり、ツノ太郎のツノを触ってみる。触れてみて改めて思うが、かなり立派な角だ。
 そう言えば元の世界ではバイコーンの角の粉末はかなり高価で売買されていたが、もしツノ太郎の角を少し削らせてもらえたら、その粉末はどれくらいの高値がつくのだろう。

「何をそう真剣な顔をしている?」
「いや、ツノ太郎の角の粉末はどれくらいの価値があるのかと思って……」

 が真面目な顔をしてそう言うと、ツノ太郎は一瞬目を丸くしてから大笑いした。

「フハハハハ!……貴様、不遜にも程があるぞ」
「そうか?悪かった、気分を損ねたのなら謝る」
「そう言いながら、まるで悪びれていないな」

 ツノ太郎は笑いながら椅子から立ち上がった。
 傍に立たれると、ツノ太郎の身長がかなり高いことに気づく。その顔を見ようとしたら、かなり首が辛かった。

「ではそろそろ帰るとするか。大事な角をもぎ取られない内に」
「分かった、じゃあ生え変わる時期が来たら教えてくれ。高値で買い取ろう」

 冗談に冗談で返すと、また楽しそうにツノ太郎が笑った。
 それにつられてか、も微笑み返す。するとツノ太郎の細長い指が、くすぐる様にの顔をそっと撫でた。

「またな、。良い夢を……」

 そして淡い緑色の光とともに、ツノ太郎は姿を消してしまった。

~to be continued~
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