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蒼き龍の逝きる意味

第8章 遊郭編


<NOside>

宇髄「俺は任務で女の隊員が要るから
コイツら連れて行くんだよ!!

"継子"じゃねぇ奴は胡蝶の許可をとる
必要もない!!」

そんな言葉にきよが言い返そうとした。
その瞬間…

焰「高田なほは隊員では無い。
神崎アオイは継子では無いし隊員だ、が、
許可が必要ない訳がない。
自分勝手な言い分で物事を回さないで貰おうか。」

宇髄「…っ!?」

宇髄の手元から2人が居なくなる。
代わりに、炭治郎達の元に2人の姿があった。

炭治郎「…ほ、焰…さん…?」

炭治郎達の前に立ち、庇うような位置に居る焰。
その姿に炭治郎は驚き、宇髄は顔を顰める。

宇髄「けっ、【人間伝書鳩の鬼擬き】が。
俺に指図するじゃねぇよ。」

焰「…そんな鬼擬きに抱えてた子供2人
掠め取られてんじゃ、音柱の名が泣くな。」

宇髄「…このっ💢てめーがやってることは立派な任務妨害だ。
役に立ちそうもねぇが仕方なく
その隊員を任務に連れて行くんだよ。」

犬猿な雰囲気の中、炭治郎が口を出す。

炭治郎「人には人の事情があるんだから
無神経に色々つつき回さないで頂きたい!!」

焰は何も言わなかったが、宇髄はそうもいかない。

宇髄「ぬるい、ぬるいねぇ。
このようなザマで地味にぐだぐだしているから
鬼殺隊は弱くなってゆくんだろうな。」

正論ではあるが、言い方が些かキツい。
そんな宇髄に物怖じもせず、炭治郎は言う。

炭治郎「アオイさんの代わりに俺達が行く!」

すると、宇髄の左右には善逸と伊之助の姿。

伊之助「今帰った所だが俺は力が有り余ってる。
行ってやってもいいぜ!」バビッ

善逸「たとえアンタが筋肉の化け物でも
俺は一歩もひひひ引かないぜっ。」ガクガク

いきなり現れた2人に宇髄はスゥ…と目を細める。
ビリビリと感じる圧に焰以外の皆が
体を強ばらせる。

しかし、次の瞬間にはその圧が失せる。

宇髄「……。あっそォ。
じゃあ一緒に来て頂こうかね。
勿論、邪魔した鬼擬きもな。
そんだけ動けんなら出来るよな?
上官命令だ、着いて来い。」

ケロッとそう言う宇髄。

炭治郎「!?(やけにアッサリ引き下がるな。)」

焰「……嗚呼。良いだろう。」

焰が是を唱えると、

宇髄「ただし絶対俺に逆らうなよ。お前ら。」





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