第5章 伍.来世に繋ぐ物 ※
「ねぇ星の新曲聞いた!?」
「あー、来世に繋ぐモノ、だっけ?」
「燈子最近ハマってるね」
「あんなガッツリ恋愛ソングみたいなの初めてじゃん!!」
「どうせ宇髄選手のこと思って作ってんだよ」
「でもなんか既視感ある歌詞で、妙に心に残るんだよ〜…
ほらあのひぃじぃちゃんの小説の善逸伝!
あれに似たものがあると思うんだ!」
「えぇ…そうか…?
あんな鬼退治の話関係ないだろ……」
「む!その小説見てみたいな!今度見せてくれ!」
「桃寿郎くんおはよー!いいよー!」
「燈子、みて」
「なに? カナタ……えーーーっ!!!!」
「なになになに!!!」
「星が一般男性と結婚したってー!!!!」
「やっぱり宇髄選手との熱愛報道は本当に違ったんだ」
「あの後事務所から否定のFAX送ったってニュースになってたけど、本当は違う人と付き合ってたってことー!?!?」
「あ、でも確かに宇髄選手とご飯食べに行ったっていう話もさ、他の友人何名かと…とか絶対言ってたよね!!
その友人の中に付き合ってる人いたんだよ!!!」
「こんな可愛い奥さん貰えるって前世どんだけ得積んだんだろう……
いいなぁぁぁあ〜〜俺も早く大人になって可愛い可愛い奥さんもらって幸せに過ごすんだぁぁぁあ〜〜〜」
「うむ…前から思っていたが……、やはりこの星という女子どこかで見たことあるような顔をしているな」
「うん、僕も思ってた」
「え!こんな人滅多にいないよ!」
「……まぁ似ている人はこの世に三人はいると言うからな!
気にしすぎか!それより君たちも遅刻しそうだが大丈夫か!」
「え、あっ、まずい早く行かないと!!」
《~完~》