第4章 未来なんて【ジェイ監】※微裏(裏)
「うーーーーーーーん………」
「ユウ?なんかあった?」
「いや…なんか同じ夢を何回も見るっていうか……」
「ふーん。どんな?」
「何度も同じ夢を見る理由がいくつかあったよな、エース」
「あー。予知夢とか前世の記憶がどーたらみたいな」
「予知夢……」
今までにもジェイド先輩が何かを言いかけたことはあったけれど、
その時はあくまで友人や先生、チャイムなどに遮られた感じだった。
でも夢のジェイド先輩は2人きりで話していた時で…
「なんかヒントねーの?」
「ヒント?」
「近くにあるもの、着ている服、季節とか」
「…制服、かな」
「何か近くにあったりするか?」
「…………あっ」
オンボロ寮。オンボロ寮で話をしていたんだ。
時間は朝で、授業も無くて、休みの日なのにジェイド先輩は制服を着ていた。
「…なるほどな」
「ジェイド先輩がオンボロ寮に行くのは分かるが制服……?」
「休みの日なのに制服着てたんだ。それで私がくすくす笑うとこまでは覚え…」
「こんにちはユウさん」
「ジェ…ド先輩…」
「ジェイド先輩ちわーす」
「こ、こんにちは」
「ええ、こんにちは。僕もお話に混ぜていただけませんか?」