第4章 未来なんて【ジェイ監】※微裏(裏)
『ユウさん』
『なんでしょうか』
『僕たちは…、…』
『ジェイド先輩?』
『…いえ、なんでもありません』
「……っ!」
まただ。また同じような夢を見た。
この世界に来て早半年と少し。
そしてジェイド先輩と付き合って2ヶ月。
ハロウィンを過ぎたあたりからこんな夢をずっと見てしまう。
最初は付き合って浮かれてるのかな、とかジェイド先輩のこと好きすぎるな、ってなんとも思わなかったけど…
いつもいつも、ジェイド先輩は何かを言いかけて終わる。
それも、全く同じセリフを、同じ表情で、同じ仕草で。
寝起きのまだぼんやりとした頭で考えるには難しい問題だ…
1人大きなため息をついてベッドから起き上がる。
そしておかしなことがもう1つ。
「あれ、まだ5時……?」
この夢を見ると必ず朝早く起きてしまう。
恐怖を感じて起きてしまうんだろうけど、なんだか不思議だ。
寒くなってきたので暖炉の前でホットミルクを飲みながら、
少し二度寝をした。