• テキストサイズ

雷鳴に耳を傾けて【鬼滅の刃】我妻善逸

第5章 蝶屋敷 1


二人で練習場に残される。
善逸が口を開いた。


「お前……本当に…負けてたらどうするつもりだったんだよ」
「俺は約束は守る」
「でもよ」
「なんだよ、別にお前を巻き込んでねぇんだからほっとけよ」
「ほっとけるかよ!」
「なんでだよ」

「……嫌なんだよ、お前が男と口付けすんの」

善逸が、顔を背けながらそう言った。

「は?なんでだよ。いよいよわかんねぇよ」
「いいから。嫌なの!俺は!もう賭けに口付けは無しだ」


そこで、「あ!」と声を上げる光希。

「わかった、善逸妬いてんだ」
「はっ、お前何言って……」
「そうかそうか妬くなよ。あはは」
「妬いてねぇ!」
「俺が、炭治郎に取られちまうと思ったのか?」
「お前なんか、のしつけてくれてやらぁ!」
「かわいいとこあんだな。善逸も」
「違うっつってんだろが!」

図星をさされて動揺する善逸。
あはは、と笑う光希。


するといきなり光希は背伸びをして、善逸の頬に口付けをした。

「これでいいか?」

にこっと笑う悪魔がいた。
みるみる顔が赤くなる善逸。

「おおおお前!は?こら、何すんだ!トチ狂ってんのかよ!ちょ、え?は?何だこれ、」
頬を押さえて焦りまくる善逸。

「何って、くち…」
「だー、お前もう喋んな!あれだ、貧血でおかしくなってんだな!そうだ、うん、もう寝ろ!」
「どうした、善逸落ち着けよ」
「お前が落ち着け!心の底から!!」


……どうしよう、善逸が壊れちまった


善逸はそのまま走りに行ってしまった。
仕方なく光希は部屋で瞑想を始める。


『……嫌なんだよ、お前が男と口付けすんの』

――――つまり、善逸も男だから、嫌だったってことか。そりゃほっぺとはいえ、悪いことしたな。今度謝ろ…


その、ちょっとズレてますよ…という思考を払い飛ばし、瞑想に集中する光希。

深い呼吸を繰り返していくのであった。



それに対し、走り込みを始めた善逸の心は邪念にまみれており、ふり払おうと爆走するも、頬に触れた唇の感触がいつまでも消えなかった。 


/ 1083ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp