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雷鳴に耳を傾けて【鬼滅の刃】我妻善逸

第25章 明日の命※


注意⚠この章には年齢制限な表現が出てきます。苦手な方は読み飛ばしてください。


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「ただいまー」

誰も居ないとわかっている家に、光希が声をかける。
後から入ってきた善逸が玄関の戸を閉める。


玄関で草履を脱いでいると、いきなり激しく口を吸われた。

「んっ!……ちょっ、……」

そのまま押し倒される。

「こ、こら!何してんの!」
「無理、我慢できない」

「何言ってんの、急すぎるでしょ!やだっ!」
「我慢してたもん。俺、冨岡さん家でずっと。もう無理、抱きたい。抱く」

帰宅するなりいきなり大暴走の善逸。


……何が『焦らなくていい』だよ、このスカポンタン。お前がくっそ焦ってんじゃねえかっ!


光希は何とか善逸を引き離そうとするが、腕も足も力が入らずに苦戦する。完全に襲われている。


「んっ、はぁっ、善逸、落ち着け!わかった。わかったから」

「わかったって……何が?」
「偉かったな、善逸。俺に手ぇ出してこなかったもんな。俺の為に我慢してくれたんだよな。ありがとう」
「うん。じゃ、抱いていい?」

多少は落ち着いたようだが、気持ちはブレない善逸。


「ちょっと考えさせて。ここ、玄関だし、帰ってきたばっかりだし、何より今は真っ昼間だ。な?」
「ちょっとって、どのくらい?」
「ゆっくり、風呂に入って考えさせてくれ」

「じゃあ、一緒に入ろう!約束したもんね!」


光希はしまった、と思うが、飛び跳ねながら風呂の準備をしにいく善逸。


「待って!」

「なに?」
「銭湯に行きたい!」

「何で?」
「足をゆっくり伸ばしたい。今から風呂を沸かすより、銭湯に行ったほうが早い」

光希は必死で提案をする。


「銭湯に行くにはまず着替えや準備をしなきゃならない。その時間で風呂はわく」
「くっ……」
「それに銭湯からまたここまで帰ってこなきゃならない。だけど、家で入れば……布団まですぐだ」


善逸の目がきらりと光る。


「どうした。お前にしちゃ、穴だらけの提案だったな」
「くっそ……、急に賢くなるなよ」

「風呂がわくまでゆっくりしてな」


諦めて風呂に入るしかなくなった。

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