第2章 ネックレス💎
晴香『えーっと…。後藤さん…。驚かないで欲しいんですけど…。これを見てもらえますか?』
晴香にそう言われ、後藤は晴香が渡してきてきた物を見る。
それは、さっき、晴香が八雲に話していた、鏡に消えた。と言っていた人物が落としていったというネックレスだった…。
後藤『ん? このネックレスがどうかしたのか?』
後藤のその言葉を聞いた八雲が、呆れた顔をして後藤に言う。
後藤『後藤さん。よくそんな事で刑事になれましたね…。もう少し刑事として、頭を使ったらどうなんです?』
後藤『どうゆう意味だ。』
と言って八雲に怒鳴った。
八雲『どうもこうも、言葉のままです…。そのネックレスと、もう一度この写真を見比べてみてください…。』
八雲にそう言われた後。後藤は改(あらた)めて、そのネックレスと写真を見比べた。
後藤『ん?って八雲、これ写真の女が首に下げてる物と全く同じじゃないか…。どうしてこれを晴香ちゃんが?!』
八雲『気付くのが遅いですね…。相変わらずこっち系の事には頭が回らないようだ。そんなだから奥さんに逃げられるんですよ…。』
後藤『お前にだけは言われたくねぇな。そもそも、男は体を張って女を守って、刑事は足で稼(かせ)いでなんぼだろ。』
八雲『まぁ、後藤さんが頭が回って、切れ者だったとしたら、僕の所には来ないかも知れません。まぁ、冗談はこれくらいにしましょう…。』
後藤『冗談だったのか?』
八雲『半分は本気です…。今はこの女性について調べる必要がある…。』
晴香『どうするの?』
八雲『そうだな…。後藤さん。この女性の情報はもう、調べてあるんですか?』
後藤『ああ、取り敢えずこの女は、ある事件の容疑者でもあるからな…。』
晴香『容疑者ですか?』
後藤『ああ、この女は、南野空といって結婚詐偽をしていたらしい…。』