第3章 ほら、僕の色に染まりなよ〜進展〜【リドル】
僕は、彼女が着替えるため扉を閉めた。
昨日学園の片隅にあった箱から泣き声が聞こえて、開けてみたら女の子がいたからだ。
彼女は、不思議な子だった。あの寮はゴーストがよく出るというのを聞いたが全く出ないじゃないか。
「学園長を止められてよかった。」
僕はそう肩を下ろす。
そう、昨日は大変だったのだ。
〜昨日〜
「ローズハート君!この子はあの箱に入っていたのですか?」
「はい、泣き声が聞こえたので開けたらいました」
「ほう、ただしあの寮はゴーストがよく出ますからねぇ ニヤァ どうしましょうか。まぁ、あのゴーストたちは置いといて彼女をどうするか…」
「学校に通わせるのはどうでしょうか?もしかしたら、彼女が帰る方法も…」
「そうなんですが…もちろん行かせたい気持ちはありますが…グス」
「学園長?」
「この学校男子校なのでスカートがないんです!」
「!?」
「あぁ、このままでは私の野bu((ゴホンゴホン 彼女が男子用の制服を着ることになるじゃないですか!」
「はぁ…」
「あ、でもいい方向に考えるとすると…」
「?」
「ユウ君が学校に通いやすくなる!いやぁ私優しいので考える事も素晴らしい(*^^*)」
「で、学園長。彼女は明日からどうするのでしょうか?」
「あぁ、明日からは生徒として通ってもらおうと思います。しかし、彼女が女とバレてしまうと大変なことになりますよ?ローズハート君。彼女が男装して通ってるのを内緒にするように。」
「分かりました。」
「後、この制服を持って行ってあげてくださいね。」
「分かりました。失礼します。」
で、現在に至る
確かに、この学校には男子しかいない、そこに女子なんて入ってきたら…考えたくもない。僕が最初に見つけたんだ。可愛い寝顔だって誰にでも見せたくない。
「本当に無防備なんだから…っ。」
数分後、彼女が着替えてやってきた。