第2章 ほら、僕の色に染まりなよ〜出会い〜【リドル】
なんと、箒が水の入ったバケツを持って自立しているのだ
ひゃぁ!!っと声を上げてしまい。少し驚く彼、彼はいつも通りやっただけなのでこんな反応されるのは初めてである。
「どうしたんだい?」
「ほ…箒が…自立して…歩いてる…」
「あぁ、僕の魔法だね。」
「魔法使えるんですか!?」
興奮のあまり、顔を近づけてしまう。
「ま…まぁ…それより、少し離れてくれないか?近い…」
その言葉を聞いた瞬間我に返り、恥ずかしくなってしまった。彼の耳も心なしか赤い気がする。
「とにかく早く終わらせよう。」
彼がそう言うのでこの後はテキパキ掃除をした。
数十分後、リドルのおかげで綺麗になった寮の部屋を見て目を輝かせていた。
ほんとにこれをやったのか!
自分でもすごいと思う。
彼は笑って
「すごい綺麗になった。今日はこれで休むといい。」
「リドルさん、ありがとうございました!」
そうニコッと微笑むとリドルは顔を赤くしてそっぽ向いてしまった。
「べつに平気さ、もう暗いから寮に戻る。また明日朝来るから起きてるように。」
「分かりました。ありがとうございました。」
「それじゃ、おやすみ。」
「おやすみなさい。」
リドルさんの背中を見送ったあと、布団に潜り、1人夢を見た。