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Lの初めての恋!(DEATH NOTE)

第3章 恋💘


L『……恋……?』

私は、最初、何を言われているのか分からなかった…。恋?

ワタリ『Lは、その女性の事が、仕事が手につかないほど気になって仕方が無いと言いました。そして、彼女の事をもっと知りたい。また彼女に会いたいと、そう思っているのでしょう? それは貴方がその女性に恋をしているからだと、私はそう思います。』

とワタリが説明した。私が、恋? 彼女に? 勿論(もちろん)私も恋の意味や、言葉くらいは知っている。

だが、私には一生ありえない事だろうと思っていた。そうか…。彼女の事がこんなにも頭から離れず…。彼女の笑顔を見たい。また彼女に会いたい。そう思ったのは、私が彼女に【恋】をしているからなのか…。

ずっと私の側で、私を見てきたワタリがそう言うのなら、間違いなく、そうなのだろう…。そして、ワタリの説明を聞いた後、確かに私の中で欠(か)けていたピースが、カチリと嵌(は)まるような感覚がした…。

正直、私は初めての事で、どう対応したら良いのか、決め兼(か)ねていた…。なので、私は、ワタリに聞く。本来の自分に戻るには、どうしたら良いのかと。ワタリがその問いに答える。

ワタリ『L、貴方のその気持ちを、そのまま彼女に伝えるのが、唯一(ゆいいつ)の方法だと思います。』

とワタリは言った。私は、正直迷(まよ)った…。私のこの想いを彼女に伝えると言う事は、彼女が危険にさらされる確率が高くなると言う事だ…。それに、彼女が私をどう思っているのかも分からない…。

そして、仮に私のこの想いを伝えて、もし彼女も私の事を好きで、両想いなれたとしても…彼女をちゃんと幸せに出来るかどうかも分からない…。

でも、この想いを伝えず、何も行動を起こさず。彼女と別れる事も、納得がいかないのも事実…。そして、もし私の知らない所で、彼女に何かがあった場合の事を考えると…それだけで冷静な判断が出来なくなるだろう事も分かる…。何より、自分が後悔する事も、目に見えている…。

そして考えた。なら、答えは必然的(ひつぜんてき)に1つになる。何故(なぜ)あの時…と後悔するぐらいなら、多少危険であっても、私の側に居て欲しい…。いや、むしろ私が彼女と一緒に居たい…。そこまで考えて、私は覚悟を決めた。
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