第10章 エピローグ
それからしばらくして______
かかしは長年の暗部の任をとかれ、上忍として下忍を育てる任務を受けた。
かかしが先生だなんて~って私はちょっと興奮しちゃったけど、彼は、からかわないでって不貞くされていた。
暗部をぬけてしばらく休暇が与えられてからというもの、朝もクークーと彼はよく寝ている。
かかしを起こすこと、2度寝を阻止することが最初の私の仕事だ。
この先大丈夫かな~こんなお寝坊で…と思いながらも、その愛しい寝顔を見ながら「先生…かかし先生か…」とはにかんでしまう。
かかしは良くも悪くもいろんな経験をたくさんしてきた忍びである。
彼なら、きっとその経験をいかして、火の意志と彼の忍道を次の世代に受け継いでいけると思った。
と、突然右目が開いて一言。
「何エッチなこと考えてんの」
「なっ!違うっ」
「かかし先生とか言ってニヤニヤしてたくせに」
「!」
もー聞いてたならおきろ~!ってかかしに襲い掛かって2人で笑いあう。
幸せな朝だ。
今日も私達は、2人、前を見て歩き出す。
その後かかしが3人の下忍達と、この忍びの世界を変えていく話は、また別のお話…