第6章 裏切り
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アジトについたときには、すっかり夜を迎えてしまった。
俺は各小隊に指示をだしそれぞれの場所につかせた。
援護ももうじき到着するため、自分は一呼吸ととのえ、愛しい人の顔を思い出す。
必ず生きて君の元に帰る___
そう心に誓いぐっと拳を握りしめた。
最近の俺の儀式のようなものだ。
その後、3マンセルで突入を開始した。
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思っていたよりも潜入はたやすかった。
何人かはすでに場所を移動したのかもしれない。
もしくは、まだ奥にひそんでいるのか…
ようやくたどり着いた大きな部屋にはいると、中は様々な実験道具がならんでいた。
「よく来たな…お友達2人もいい子にして待ってたぜ」
眼鏡をかけ白衣をきた男が無抵抗なまま穏やかに言った。
お友達…2人…?
冷汗が背筋をつたった…
「なんでこいつがここにいるんだって顔だな、はたけかかし」
そこにいたのは、すいれんと…
見間違えることのない俺の愛しい人…
アンナだった___