第4章 再会
三代目より、すいれんがこの木の葉の里へ帰ってきたこと、経験と実力を認め同じく暗部へ所属させること、もともと俺と知り合いであることから、同じ班への入隊のため隊長である俺が呼ばれたことを伝えられた。
久々の再会なのだからとその日は休暇をとらせてくれ、すいれんに里を案内するように伝えられた。
「かかし。随分背がのびたね。私も結構のびたほうなんだけどな」
「そうなの?それにしては全然見下ろしちゃうよ」
「前は同じくらいだったのになぁ…それだけ随分時がたったってことだよね」
「…そうだな…」
「かかしは…私のこと忘れてなかった?」
「…」
「私はさ…一度も忘れたことなかったよ。
いつか会いに行くって言ったあの時から。
それだけが生きがいだったから…」
同じくらいの背丈の彼女が、今はずいぶんと小さく感じる。長い黒髪をなびかせ俺のことを見上げて話す姿に、こんなにも時がたってしまっていたのかと実感させられた。
彼女は綺麗になっていた。
私のことを忘れてなかったかと聞かれた時、何も答えることができなかった。
正直、本当にこれまでの俺は精神的に余裕がなかったのだ。自分のことで精一杯というより、自分すら大事にもできていない状態だった。
仕方のないことだが、それも申し訳なくて言えなかった。
俺のことが生きがいだったという彼女に対して、あきらかに深い罪悪感を感じた。