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出会った意味

第1章 彼と私


_____________‥…

どすんっと背中からどこかに落ちた。

なんちゅーか、痛くて声がでない。
背中にじわーんと広がる痛みに悶えながら、なんか自分の下にも踏んでいるものがあると気づく。

「いった‥‥」

なんとか上体をおこして下を見ると、私の体の下敷きになっていた銀髪の男が私を見上げていた。

「へ…?」

「…あの、ちょっとどういうことかな…」

________________


思い起こすこと数分前…
病院からの仕事帰りだった。

今日も頑張った自分、よくやったぞ!と自分を褒める。
星がきれいだな~なんて、珍しく上をみて歩いていたら、案の定なにかにつまづいた。

「わっ!」

とその瞬間、スローモーションになった。

あー久しぶりにこける…

なんて頭の片隅に思いながら、これから痛むであろう自分の体に同情した。

だが、道にあたったのにそのままグニャンとのめりこみ、気が付いたら、どこかに落ちたのだ。



「どーいうことって…どーいうことですか‥ね‥?」


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