【カードファイト!ヴァンガード!】 ~クレイの神子~
第2章 転校初日
三和「? お兄ちゃんのデッキ……見たことないクランだな?」
三和は、興味津々にナイトのデッキを見ていた。
ハルカ「うん。あのクランは家に代々伝わるもの……『スターライトジェミニ』」
ファイトはお互いダメージ5対5の大詰めに差し掛かった。緊張感が辺りを支配する。そしてナイトのターンか回ってきた。
ナイト「俺のターン!ドロー!…ヴァンガードでアタック!」
櫂「ガード!!」
ナイト「ツインドライブ!チェック…ヒールトリガー!ダメージ一枚回復。セカンドチェック!クリティカルトリガー!効果は全てヴァンガードに!」
櫂「ダメージチェック…トリガー無し」
櫂のダメージゾーンのカウントが敗北の6になった。
ハルカ「……勝った…?」
三和「ㇸぇ、お兄ちゃんなかなかやるじゃないか。櫂に勝てるなんて」
ナイト「さぁ約束通り、PAYクオリアの事を教えてもらおうか?」
櫂「…何が聞きたい?」
ナイト「PAYクオリアを宿したファイターを知っているか?」
櫂「ああ、知っている。そいつ等の居場所もな」
ハルカ「本当?!お願い教えて!」
三和「教えても良いけど、どうしてあんた等PAYクオリアの事を知りたいんだ?」
ナイト「お前達には関係ない」
三和「悪いけど、PAYクオリアの持ち主は俺達の大事な友(メイト)なんだ。質問に答えて貰わないと、簡単には教えられない。こっちは質問に答えたし?」
ナイト「…っ…何も知らないくせに…!」
ハルカ「いいよナイト!話そう…?」
このままでは、ナイトが掴み掛かりそうな勢いだったので慌てて止めに入る。
ナイト「…チッ、わかったよ」
何とか落ち着いてくれたようだ。
ハルカ「でもその前に、PAYクオリアの使い手の方の所へ……そこで話すから」
櫂「…付いて来い」
三和「森川、留守番頼んだぞ?」
森川「オレサマだけ留守番かよっ!?」
案内されるままに付いて行き、辿り着いたのは一軒のお店だった。