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オレンジ色の恋模様<流川楓>

第49章 想えば想うほど迷路の最中




「あいつがわからん。」
「……今さらか?」
「いや、前にも増してわからなくなった。」


缶コーヒー片手に、幼馴染の恋の悩みを聞く。
いつものことだろうと思っていたのに、爆弾発言。


「あれは、告白なんだろうか…?」
「ぶっ!!!」
「よーへー、汚ねぇ。」
「だっ!おまえ、告白って!!」


オレの慌てぶりには冷静に突っ込み、また思考は空の彼方に飛んで行った。
なにがあった?
オレの知らない間に、なにがあったんだ?


「なんて言われたんだ?」
「んー?いや、でもあれはな…。」


だから、一人で納得するんじゃねぇよ。


「愛してるとでも言われたか?」
「いや、言われてない。」
「…告白されたんじゃねーの?」
「んー。………。」
「あぁ?聞こえねーんだけど?」
「守ってやるって言われた…。」


あの流川が、どんな顔して言いやがったんだ?


「でもさ、友達としてかもしれないしさ。」
「………。」
「好きってはっきり言われたわけじゃないし…。よくわかんないんだよね…。」


いつの間にこんなに鈍くなったんだ…?
オレ、育て方間違えたか?
流川なりの告白だって気づいてやれって。
あいつが好きだなんて素直に言えるわけねーだろ。






































想えば想うほど迷路の最中
まぁ、初めての彼氏(候補?)だもんな。




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