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大好きなあなたへ<エドワード・エルリック>

第3章 いたずら




「ねぇ、どう思う?」
「うん。やってみる価値はあるんじゃない?」
「乗ってくれるかな?」
「うーん。がやれば、兄さんだってやってくれるよ。」
「そっか。」


のどかな昼下がり。
広場の噴水の前で昼食をとった。
パンと簡単なサラダや唐揚げ。

過酷な旅をしているオレにとって、それはとても貴重な時間だった。
それもこれも、多分がそばに居てくれるからだと思う。
大事な存在がそばに居てくれるから、どんな些細な時間も貴重な時間になる。


そんな大事な存在が、弟とヒソヒソ話。
それも、時折こっちを見ながらだから気になるっての!!


気になっていたところで、は意を決したようにフォークの唐揚げを突き刺した。
そして何を考えたか、その唐揚げをオレの方に向けてきた。


「……何をやってんだ…?」


これってよぉ…、俗に言う……。


「エド。はい、あーん。」


………。
やっぱりぃぃぃいいぃぃいぃいぃ????!?!??!?!


「なっ!ちょっ!!!」
「エド、早く。唐揚げが落ちちゃうよ。」


そんなにかわいらしく首をかしげても!!
“はい、あーん”って!!
公衆の面前で何やらせるんだよっ!!


「エードー!!」
「………っ!」


パクンッ!


もぐもぐもぐ…。


ごくん。


「おぉ~。」
「やったよ、アル!!食べてくれた!!」
「凄いよ、!僕がやっても絶対に食べてくれないよ。」
「あたりめーだろっ!!!」





いたずら
「愛が成せる技よねっ!!」
「もー、ぜってーやらねぇからな。」




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