第5章 孤独と愛情
手ぶらじゃ悪いから、何か差し入れ持って行こうと思って、行きつけの店の昔から大好きだったシナモンロールパンと、君が好きなスイーツと飲み物を買って向かった。
インターフォン鳴らすと、慌てる君が出迎えてくれた。
どうやら掃除と洗濯と料理をギリギリまでしてたみたい。
気を使わなくていいのにと、買って来た差し入れを手渡して帽子と眼鏡とマスクを外して洗面所でうがい手洗いをしてたら、赤いハンカチ?スカーフ?みたいな物が落ちてた。
君に手渡したら、凄く慌てて、顔を真っ赤にして
【あっ、ありがとう、、、コーヒーでも飲んでて///⠀】
とアイスコーヒーを手渡してくれた。
思わずぷッ(笑)と笑いそうになったけど、後から解ったのが、会社の同僚からたまには彼氏に迫ってみたらーと言われてプレゼントされた赤いちょい透けのパンティーだったらしい。
ごめん、こっそり広げて見ちゃった。
手を洗いながら想像した。ムクっとモノが起きそうになって、今ギリヤバい。
気を紛らわしてテレビをつけたら、DVDが再生された。
なんだろうと思ったら、ごくせん3の俺が映ってた。
、、、恥ずかしいんですけど、、、(笑)
君が料理と俺が買って来たスイーツを持って、テーブルにセッティングしてた。
【あっ、それ、、、知り合いが誕生日プレゼントで購入してくれたんだ///】
《(笑)若いなー俺。肌なんかピチピチしてるし。懐かしい。この頃の自分に戻れたら、楽しかっただろうなーきっと。 》
【なに、寂しい事言って。、、、何かあったの?⠀】
《別に。何にもないよ。ほら冷めちゃうから食おうよ。 》
君には迷惑かけたくなかったから、嘘をつくのに必死だった。
でも、こんな日常は今までなかったから、たまにどう接すればいいんだろうかと難しい顔をしてしまう。
ナチュラルでいいんだよ、力抜いていいんだよ、遠慮しないで甘えていいんだよ、、、
それが出来たら どんなに重荷が取れるんだろうか、、、
考えながら黙々と食べてると、いつの間にかDVDが終わってた。
彼女が何度も腕や太ももにツンツンしてたみたいだけど、俺はかなり考え事に集中してた。
気づかないなんておかしいな俺。