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手のひらの虹 【恋人は公安刑事】津軽高臣編

第8章 初めての夜 〜回想〜 〈津軽目線〉


俺は、ウサに、俺の中のあの女の痕跡を消して欲しいと思った

そして、破れかぶれになって、もはや 制御など出来なかった

今まで 必死で我慢していた俺の中の衝動は、大きくなってゆくばかりだった。

そして、ウサの溢れる波を見て、こう叫ぶ事しか、出来なかった。


「こういう事なんだよ。帰れ!」


ウサは 逃げる様に部屋を飛び出した。




俺は、本当に明日から どんな顔すればいいのだ。




俺とウサの関係性は、悪くなるばかりに思えた。



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