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手のひらの虹 【恋人は公安刑事】津軽高臣編

第8章 初めての夜 〜回想〜 〈津軽目線〉


俺の問に、ウサは、ここまで言った。
まさか ウサが俺の昨日の行為に気付いていたなんて
思わなかった。

ウサはこう言った。

「だいたいの察しは付いてます。わたしだって公安刑事なんです。
それなりの覚悟は、してます!津軽さん、わたしを大好きって言ってくれましたよね?じゃあ、津軽さんもわたしを諦めないで下さい」

ウサのこの言葉で 俺は救われたと同時に、素直になれず
益々 ウサに頑なになった。



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