第3章 好きな気持ち【綴】 甘裏
そして、お互いの名前を呼び合い、好きという言葉を伝えながらキスをしていく。
俺といづみは同時に果てた。
俺はゴム越しにいづみの中へと自分の欲を吐き出していた。
2人共息は切れていて、頬を赤らめていた。
「綴くん、好き」
「俺も」
2人ははにかみながら笑い合い、布団の中へと潜り込む。
いづみはぎゅうっと俺の身体にくっついてくる。
俺もいづみの頭を撫でる。
気がつけば隣で寝息をたてて寝ていた。
俺は携帯で帰らないことを万里にLIMEする。
すると万里から「知ってます。ごゆっくり」と返信がくる。
俺は、はは……と乾いた笑いをしながら携帯を置いた。
今までより、何より今が1番気持ちよかった。
気持ちよすぎて、耐えられなかった。
隣でいるいづみを見下ろし、
「好きを超えて、愛してるよ」
そう呟き、俺も眠りについた。
2020.7.18 執筆完了