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【ツイステ】引き合うさびしさの引力

第9章 私のための無垢なドレス 2



最近、小エビちゃんが可愛い。
いや、最初から可愛いけど今はもっと可愛い。

「これが、恋……!」

「いえ、実際彼女前より綺麗になったと思いますよ」

「はぁ?何ジェイド。オレから小エビちゃん……いや、小エビさんを取るわけ?」

「何ですか、小エビさんって」

「最近すげー大人っぽく見えるから。小エビちゃんっと言うより小エビさんって感じ」

開店前のモストロラウンジ。
お客が座る席に、寮服を着たフロイドとジェイドが対面で座っている。


とても綺麗になったユウだが、今日の彼女は更に美しかった。
前までフロイドは廊下などでたまたま会えばユウに絡みにいっていたが、最近ではわざわざ彼女の教室まで行ったり、偶然を装ってユウが通る廊下に待ち伏せするなど地道なアピールをしていた。
フロイドに会う度、ユウは少し驚いた顔をして「こんにちは、フロイド先輩」と笑う。
フロイドは彼女のその言葉と笑顔が一等好きで、思わず抱きしめたくなるのをズボンのポケットに手を突っ込むことで抑えていた。
廊下で待ち伏せして何度もユウと出会った時は、「今日はよく会いますね」と笑う彼女に思わず「オレが好きって告白したの忘れてんの?」と聞きたくなったが、何度もそんなことを言うのは彼は凄くダサいと思ったためその質問を彼女にすることはなかった。




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