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ドール監督生はブチギレてます。

第2章 エース・トラッポラという男(本編沿い)


 






グリム「ハートの女王?」

ユウ「……」



っしゃああああああ!!!
なんかキャラ釣れたぁあああああああああああああ!!!!!



心の中で盛大なガッツポーズをキメる。


異世界学園モノなら学園を説明してくれるチュートリアル的な人物がいると思ったよ!!
学園長が全く説明する気が無かったから、もしかして全部自力でなんとかしろよっていうサバイバル学園モノだったのか?って思っちゃったじゃない!!



エースと名乗る少年は親切に一体一体の石像を説明してくれる。
時折説明しながら、目が合うとニコッと微笑まれた。
爽やかイケメンかよ。


ユウ「……」


だけどエースの話を聞くとその話の内容は嘘ではないが、随分美化されてる。


おかしい。
おかしい。

見覚えのある石像の悪役たちを眺めて、エースたちを見つめる。






《  私はこの後の展開を知っている  》






この男を知っている。




漠然とそう感じると、疑心暗鬼に見てたのが分かったのかエースと目が合う。





エース「あっれー。もしかしてもうバレちゃった?…バカにしてたの」(ニコッ)





それはそれは嬉しそうに悪い笑顔が彼の顔に広がっていく。



グリム「は??」



エース「にこにこ間抜けな顔して聞いてるから、全然気づかないって思ってたのに…。ちょっとは分かるみたいじゃん」


厭味ったらしい言い方にグリムの表情が苛立つ。
エースはそれを待ってたかのように笑い声を上げながら、昨日の入学式の私達の印象について話す様子はまさに嫌な奴。
さっきまでの爽やかイケメンはどこにいったんだ。





ユウ「グリム。くっそ腹ただしいから燃やして」






グリム「ふなあああああああああああ!!!!」




グリムが口から大きな炎を吹き出すと、エースが慌てて飛び退く。

 
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