第2章 エース・トラッポラという男(本編沿い)
ユウ「はぁ~…、この学園治安悪いなぁ~…」(モグモグ)
掃除してる人の前で平気でゴミポイ捨てするし。
お坊ちゃん学校ってより不良学校だな。うん。
魔法使えたら捨てたゴミの口の中に押し込めて息の根止めてやりたいわ!
グリム「オレ様は学園長に昼食代をに行ったユウのほうが恐ろしかったんだゾ…」
ユウ「いやいや。正当な報酬でしょ?グリムは飲まず食わずで1日過ごさせる拷問がご希望で?」
グリム「ぜってー嫌なんだゾ!!!」
ユウ「まぁちょっと脅しかけて多くもらった感はあるけどね♪」
グリム「…こいつ無害そうに見えてこえー奴なんだゾ…」
学園長が昼食代を一瞬渋ろうとしたから悪い!
こっちは正当に交渉しに行ったのに。
ユウ「…さて、とりあえずグリム。まだお昼時間はあるし、校内の探検に行こうか!」
グリム「オレ様眠いんだゾ!」
ユウ「でも学園で勉強するなら施設をある程度把握しておかないといけないでしょ?大魔法士様がまさか迷子になるなんて…滑稽だと思わない?」(ニヤリ)
グリム「うぅ~…、た、たしかにそれはかっこ悪いんだゾ」
ユウ「じゃあ一緒に行こうか!」
確かめなきゃいけないこともあるしね!
午前中の清掃中にまず今日やるべき目標決めた。
一つはどうにかして闇の鏡と再コンタクトをとること。
残念なことに学園の闇の鏡は別個体のようで、声が違う。
そしてもう一つは、頭によぎったメインストリートに行くこと。
もちろん行ってどうするんだとも思うけど、他にやることも無いし。
何事も起きなければそれはそれ。
ユウ「…うっわ~~!!なんか本当に紛うことなきメインストリートだ…!!」
グリム「スゲーんだゾ!石像もたくさん並んでてカッケーんだゾ!」
ユウ「朝はグリムが無理に近道したせいでここを通れなかったからね」
グリム「腹減ってたからな!…それよりこの石像は誰だ?みんな怖い顔してて偉そうなんだゾ!」
??「ハートの女王を知らねーの?」