第2章 「交流と合流」
→食べる。
吐き気を抑えて、口から手を放し銀製で出来たフォークを右手で取る。
『人間』の肉を軽くフォークで触る。
グチュ………。
嫌な音がする。
「う………。」
臭いも酷い。
鼻が、ダメになりそうだ。
左右の犬は、飛び跳ねている。
「「クーエ、クーエ!!」」
明らかに、手が震えている。
俺は、必死に頭をフル回転させ考える。
そして、ある事に気づいて、心の中でニヤリと笑う。
席を立ち、フォークを握り俺は、骸骨に向かって叫ぶ。
「いいぜ!食べてやる!ただし、『俺』じゃない。」
そう言って、扉の前にある箱に向かって、フォークを投げる。
見事に当たり、箱が倒れ蓋が開く。
そして、謎の赤いボールが転がる。
「お前の獲物だ!!沢山食べろ!!」
「タベルーー!!」
謎の赤いボールは、暴走が始まった。
俺は、その隙に逃げ出す。
違う扉に向かって、走り出した。
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