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あの人を支えたい、ただそれだけ…

第2章 新しい出会い



江口side

きぃちゃんのスマホが鳴ったから出るように言った。

あ、そう言えば名前何て呼んだら良いんだろう。
勝手に自分の中ではきぃちゃんって呼んじゃってるけど…


戻ってきたら聞いてみよ。


そんな事を考えているときぃちゃんが戻ってきた。


それと同じぐらいに僕のスマホに一通のLINEが

宏太朗だった。


西(ぱいせん今どこにいます?)

えっ何で?

江(〇〇カフェだけど)

西(じゃあ、今から行きますね!)

えっ来るの?

江(え?なんで)

しばらく既読がつくことは無かった。

『江口さんどうしました?顔色が……』
江「いや、大丈夫だよ…?」
『あ、これから西山さんがこっちに来るらしいんですけど…』
江「え?何で知ってるの!?」
『(ビクッ)えぇぇっと…』

あ、思わず大きい声を出しちゃった。
だってさっき宏太朗とLINEしてた内容をきぃちゃんが言ったらびっくりするよね…?

『明日から私、西山宏太朗さんのマネージャーになるので、顔合わせというかするらしくて…』

宏太朗のマネージャー……?

江「そうなの?」
『はい、さっきの電話がその連絡だったんです。』


ちょっと嬉しそうに話す彼女を見てなぜか僕の胸はチクッとした。


嬉しいのはきちんとしたマネージャー業ができるからだって分かっているのに。




西(ぱいせーん!着きましたよー!!!)
江(入ってこい、見えてるよ!)
西(๑>؂•̀๑)

窓越しでこんなやり取りを30前後のおっさん2人がやってるってやばいよな。


江「宏太朗!」

窓越しに場所は分かっていただろうが一応呼んだ。

西「ぱいせーん!
あ!この子が新しいマネージャーさんですかー?」

そう言ってお互いに挨拶をしていた。




さらっと下の名前で呼んでいいか聞いていやがる…!
僕はまだ聞けてないんだぞ…!





何か……すごい盛り上がっているな。



え、僕だけ取り残されてる?




西「あれ?ぱいせんどうしたんですかー?」

江「ムスッ」

西「ぱいせん拗ねてますー?笑」
江「拗ねてない」
西「拗ねてるじゃないですか〜
僕がきぃちゃん取っちゃったからですか?」
江「そんなんじゃ…ない。」


そんなんじゃない…はずなんだ……。

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