第3章 スターチス*マギ(ジャーファル)*甘裏×
ヤム「ちょっと!!聞いてないわよ!?」
シャル「だぁ!!ごめん!ばれちまった!!」
貴女「えぇ!?ヤムライハには内緒で出ていくつもりだったのに!!」
ヤム「あなたねぇ!!私の許可なくこの国から出ていけると思ってるわけ!?そんなこと、絶対、絶対にゆる、ゆーるー・・・うわぁぁぁぁぁ!!」
シャル「なっ!おいおいおい!!泣くなよ!な?」
ヤム「うっさい、黙っててよ!」
貴女「こうなるから秘密にしてたのにー。なんで行っちゃったの?」
シャル「俺はなんも言ってねぇよ!ただいきなりこいつが俺の部屋に殴り込みに・・・」
ヤム「だって!!私だけ知らなかったのよ!?なんで親友の私が知らないのよー!!」
貴女「ごめんごめん!ヤムに会ったら出て行きにくくなっちゃうから・・・」
ヤム「うっ、うぅ・・・ー!!」
そう言って私たち男子群をよそに抱き合って泣き出す二人・・・
シャル「でも、どうしてばれちまったんだ・・・?」
ヤム「あぁ、魔法の練習を終えて部屋に戻ったら机の上にメモが・・・」
シン「メモ?」
ヤム「はい。あれは誰の字でしょう・・・?汚すぎて読むのがやっとでした。」
ジャ「貴女の魔導士軍の誰かでは?」
ヤム「いえ、そうだったのなら文字なんかより魔法で伝えます。」
シン「それもそうだな・・・。」
シャル「汚い字、汚い字・・・あ!!こんにゃろ、きっとドラコーンの奴だ!!俺が殴られたのはあいつのせいか!覚悟しとけよー!」
バタンッ
貴女「すごい勢いで走っていきましたね・・・。」
ヤム「え、えぇ・・・。そんなに痛かったかしら?」
貴女「謝ったほうがいいんじゃ・・・」ボソッ
ヤム「うっ、そ、そうだよねー・・・よし!追いかけるよ!!」ガシッ
貴女「え!?」
バタンッ
シャルルカンの後を追うようにヤムライハが部屋を出て行った。彼女を引っ張って・・・