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捻れた世界で誰と踊る?【ツイステ】

第20章 酩酊ブーズ!【Leona】



「レオナ先輩。」
「ン」
「眠いでしょう」
「…眠くねえよ」
「もうお休みになったらどうですか」

レオナは答えなかったが、代わりに欠伸をした。

口が開く度にあの尖った歯が見える。
それがちょっと、監督生は嬉しかった。
自分に手の内を見せてくれているようで。


「…あっ。」


レオナの髪が首飾りに絡まっていた。

今更ながら、冷静に考えてみても今の自分とレオナの距離は近かった。
それだから、少しドキドキして躊躇もしたが、やはり邪魔だろうなと思い監督生は直してあげようと首元へ手を伸ばした。


「…グルルル」
「ひゃ」
「何してる」
「髪が」
「ア?」
「絡まっているので、」
「…?じゃ直せ」
「はい」


ゴールドのネックレットに、カラフルなリングのような飾りが沢山ついた、王族らしいアクセサリーだった。

そこにくい込んでしまったチョコレートブラウンの毛を丁寧に、キューティクルが傷つかないようにして取ってやる。


「あ。ごめんなさい」


監督生の指がうっかりレオナの素肌に触れる。
レオナはゴロ、と喉を鳴らした。

「できました…」


と言うも、レオナは何も言わない。
もしかして、今ので怒ったかしら。と恐る恐るその近すぎる顔を見上げる。


「…おい。まだしてろ」
「え?」
「俺の許可なくやめてんじゃねえよ」


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