• テキストサイズ

捻れた世界で誰と踊る?【ツイステ】

第4章 毎日フロイド!【Floyd】



×月×日 月曜日
フロイド先輩と廊下ですれ違った時に絞められた。

-------------------‐

「小エビちゃんだぁ。おはよ」
「おはようございます」
「どこ行くの?」
「えっと、講堂に。」
「そうなんだぁ〜。ギュッてしてい?」
「え」

どんな文脈でそうなるのか不明なのだけれど、有無を言わさずフロイド先輩に絞められた。
結構痛かった。

移動教室だから一緒にいたエースとデュースとグリムは、無言でその様子を見てドン引きしていた。

フロイド先輩は5秒くらい経つと

「あ。飽きた」

と言って私から離れると、スタスタと長い脚であっという間にどこかへ行ってしまった。

「出たよフロイド先輩の『小エビちゃんギュッてしていい?』」

エースが先輩の猫なで声を真似て言う。

「監督生、大丈夫か?」
「デュース、大丈夫よ。それ程痛くなかったから」

そう。
それ程痛くはないのだ。

私が何度も絞められて慣れているから、という訳ではなさそうだ。

モストロ・ラウンジで働かされていたイソギンチャクさん達は、耐えられない程に強く絞められたって聞いたから。
つまり、フロイド先輩は私に加減をしているらしかったのだ。

何故だかは分からない。


「おいオマエ、完全にフロイドに目ェ付けられてるんだゾ。オレ様、もうアイツらに酷い目に合わされるのはゴメンなんだゾ〜…」
「私もよく分からない。でもフロイド先輩はあれ以上何もしないのよ」
「イヤ分かんないよ〜。フロイド先輩、機嫌悪い時マジでヤバいから。気を付けなよー監督生。」
「僕も何かあればフォローするから、いざという時は言ってくれ。」


別に、そんなに大袈裟に騒ぐほどのことじゃないと思うんだけれど。


/ 984ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp