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【HQ】喧 嘩 止 め た ら 殴 ら れ た !

第2章 夏に濡れ衣ぎを着させたい



 言われるがまま角名くんのスマートフォンを右手に持って自分のスマートフォンとサイズを見比べる。すると傾けたせいでホーム画面が自動で映し出された。スマホ画面には、わざとらしくあのクラスメールに送られていたアルバムに入っていた盗撮画像がホーム画面に設定されていた。

 ほら、こういう奴がいるんだよ。全然大丈夫なんかじゃないよ。がっつり保存されてるじゃんか。
 確かこの前までは侑くんがあの怖い先輩に正座させられてる画像だったのに。
 嗚呼、通りで。通りで一枚だけ暗いのに画質が良いと思ったらそういうことだったのか。あれは角名くんの最新ナイトモード機能搭載盗撮画像だったのか。

「絶対わざとでしょ」

 白々しい目を角名君に向ければいつものように白を切る。私は右手の手の平をひっくり返した。
 次の瞬間、早朝の教室と廊下に角名くんの悲鳴にも近いがなり声が響いた。
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