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【HQ】喧 嘩 止 め た ら 殴 ら れ た !

第2章 夏に濡れ衣ぎを着させたい





【伊藤 090-0000-0000】

 相手の手のひらに書かれた少し黒く滲んでいる文字。

(めちゃくちゃ個人情報丸出やん)

 その電話番号に既視感を抱きながらそう思ったのも束の間。一瞬、一番下に書かれた文字に眉間に皺を寄せた。

【稲荷崎高校片付け(集合) 11:00~】

 確かにそう書いてあった。
 そして足早に立ち去る覆面の踊り子に疑問の目を向けながらも、俺は皆が待っとる商店街へと小走りで向かった。


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