第2章 不自由な2人
「ならお前から話せ。」
土下座していたリアの顔を両手で掴み、無理やり自分の方へと向けた。
リアの顔がどんどん赤くなっていることに、リヴァイが気づかないわけがなかった。
リヴァイは優しい表情で、
「なに赤くなってんだよ。」
と笑っていた。
「わ…私、こんなに男性の方と近くで話すのは初めてなんです…。」
「そうか。なら俺が慣らしてやるよ。」
「あ、ありがとうございます…。」
と、再び土下座していた。
リヴァイは予想外のリアの反応に、首の後ろを掴んで呆れたように笑っていた。
「断片的にしか覚えていませんが、私は…小さい頃シーナに住んでいました。」
「貴族だったのか。」
リアは自分の膝に爪を立てて、拳が力んでいる。
「…父の仕事がたまたま上手くいっただけの成り上がりです。
増えすぎたお金は人を変えます。家族と話した記憶が無いのは、病気のせいなのか経験がないのかわからないくらいで。
家から出ることも、誰かと会うことも許してはくれなくて、ずっと1人ぼっちで…。
毎日机に向かって勉強ばかり。でも、こんな脚だから逃げることもできなくて。」
「でも、その頃です。団長が声をかけてくださったのは。」
先程とは裏腹に、嬉しそうに笑うリアにリヴァイも自然と笑顔になる。