第7章 苦悩
烏野side
影山「だから及川さんは咲弥さんの元カレです」
田中「はぁ!?」
縁下「っていうかさっきから聞こえてるの気になるんだけど…」
影山「こんなの中学じゃいつもでしたよ…」
澤村「それにしても酷すぎるだろ…」
田中「コソコソ言ってるようでも聞こえてるっつーの(怒)」
月島「咲弥さん…あんなの気にしない方が…って咲弥さん!?ちょっと!」
全員「「っ!?」」
両耳を塞いでしゃがみこんだのを月島が支えた
みんなが咲弥に呼びかける
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咲弥side
嫌だ…嫌だ…
やめて…お願いだからもうやめてっ…
怖い…怖いよ…
誰か…
おねがい…
助けてっ……
「っ!……さん!!」
だれ……?
声に導かれるように重く閉ざした瞼を開けた……
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「咲弥さん!!」
咲弥「あ……」
月島「咲弥さん、ちょっと大丈夫なの?!」
咲弥「け……い…?……わた、し……もう…やだ……」
咲弥は両肩を掴んで支えていた月島の胸元を掴み
月島を見上げ、ポロポロと大粒の涙を流しながら泣いていた
月島(何、これ…何の拷問…?今すぐ抱きしめたいんだけど…ってゆうか咲弥さんにここまで溜め込ませるとかもう許せないね…)