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もうひとつの記憶

第1章 私



『私たちの心がいつも繋がっていたら
私はきっと 直ぐに気づくわ
貴方が吐いた 嘘 強がり
きっと直ぐに打ち消すのに
「無理しなくていいよ」
私の大好きな貴方に
伝えたいことは山ほどある
でもね 困らせたい訳じゃないの
きっと私も 嘘をつくわね!』

―うまくもなければ、考え込まれてもない歌が、公園で響く。
君なら、笑顔で聞いてくれた。
体を揺らしてリズムを取って、私の目を見つめながら。
その、赤い目で―

『愛?よく解らないけど
私の想いはそれに近いかも?
ねぇね 貴方も解るでしょう?
私に言いたいことはなぁい?
大好きなお菓子も用意して
 貴方の答えを待ってるから!』
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