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もうひとつの記憶

第1章 私


泣いちゃダメだよ、私…

こぼした涙が、地面に落ちてしまう前にきゅっと袖で頬を拭く。
君がここにはいないのをわかっているのに、ついここに来てしまうのは、ここが出会いの場所だからなのかな?

立っているこの地面が何だか夢のような気がして、足に自然と力が入った。

「あー、君のために歌を唄ってあげるね!
いつも通りの創作即興で、無茶苦茶かもしれないけど!」

誰もいない公園で、君がいるかのようにいってみる。
私は、近所迷惑にならない程度の音量で歌い始めた。
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