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魂の色【銀魂短編夢】

第25章 愛のメッセージ


【土方十四郎】

漸くお目覚めか?

何変な顔してるんだよ。

どうして俺がここにって……お前、まだ寝ぼけてるな。
夕べ、何があったのか思い出せるか?


って、お前、わかりやす過ぎんだろ。
真っ赤だぞ。

布団取んなよ。
寒ぃだろうが。俺だって裸なんだから。

「服着ろ」って、お前なぁ……

俺の裸なんざ昨日さんざん見ただろ。


うわっ、何すんだ!枕投げんなよ!

ったく、目が覚めたらいつも通りに戻りやがって。昨日みたいな態度なら、可愛げもあるってのになァ。

覚えてねぇのか?

どんなだったかなんて、お前にも教えてやらねぇよ。
安心しろ、どうせすぐに思い出すことになるだろうからな。


まだ時間はあるぜ。
何なら今から思い出すか?


――冗談だよ。
ほら、お前も服着ろ。


着れたらこっちに来い。
もう少しだけ、お前を抱きしめさせてくれ。

今が現実なんだって、実感してぇ。


ああ、やっぱりあったけぇな。


遼……、
俺は今、幸せだよ。
俺の幸福は、きっとお前自身だ。

だからどうか、お前も幸せでいてほしいと思う。

俺は、お前と繋いだこの手を離さない。

お前と出逢って、叶えられない望みはないんだってわかったから。


共に生きよう。

俺たちが出逢った、この場所で。

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