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老舗の喫茶店巡りは如何でしょうか?

第1章 出会い編


彼と私が初めてあった日は今でも鮮明に思い出せる

私はコーヒーの老舗巡りが趣味だった
大学1年生になると同時に上京し、一人暮らしを初めて1週間たった頃
講義が終わり帰りにスーパーに寄り、マンションへの帰り道を歩いてる時にふと目に止まった路地裏にひっそりと構えていて、それでどこかアンティークな雰囲気を醸し出している喫茶店を見つけた

私は気になり暫く外見を堪能し、中はどうなっているのか見に行こうと踏み出した瞬間、お店の扉が開き中から閉店の準備をしに来たのか1人の男性が出てきた
私はびっくりして思わず隠れて彼の作業を見ていると、彼が突然空を見上げた
その行動を不思議に思いつつも私も気になったので同じく空を見上げた

するとどうだろう
路地裏の先に夕日が沈み夕焼けの光が路地裏全体に広がり、空には秋の雲である巻雲が現れ、夕日の光をさらに伸ばしているかのような錯覚を生んでいた

私はつい息を飲んだ
もちろん空の美しさにでもあるが、それを見ている彼の横顔が夕日に照らされていてとても美しかったからだ
男性に美しいはどうかと思ったがあの時はその言葉しか自分の語彙力では表せなかった


それから何分か時が止まったかのように私たちは夕日を見ていた

彼は暫くすると仕事のためお店に戻っていった
私はそれを見届けたあと手元のビニール袋をみて慌てて家路に走った

それを彼に気付かれているとも知らずに
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