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【鬼滅の刃/煉獄】冬来たりなば春遠からじ

第13章  小刀と拳銃



稽古の後は、日も暮れていたことから禰豆子を連れて里の温泉に入りに行った。

露天風呂なのでほとんど混浴も同然であるのだが、一応湯船の真ん中に仕切りが立てられている。

炭治郎と無一郎、咲と禰豆子に分かれて湯船に浸かる。

「むーっ」

先ほどまで3~4歳くらいの小さな子どもの姿だった禰豆子は、今は咲と同様の体格に姿を変えている。

鬼になっているので姿形を自在に変えられるのだが、本来の禰豆子は14歳で咲と同い年らしい。

ニコニコと楽しそうに湯船に浸かっていた禰豆子が、自身の頭に乗せていた手ぬぐいをギュッとしぼり、咲の額に浮いた汗を拭いてくれた。

「ありがとう、禰豆子ちゃん」

咲もお返しに禰豆子の額を拭いてやると、禰豆子はにっこり笑って「むーっ」と声を上げるのだった。

「禰豆子ぉー、嬉しそうだなぁ!良かったなぁ」

仕切りの向こう側から炭治郎が言う。

それに対して禰豆子は、

「むっ、むっ、むー」

と歌うように返事をするのだった。

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