どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第3章 作り笑い
「し、失礼しまーす。」
ゆっくりドアを開けながら恐る恐る中に入る。
「おい!そこ!寝るな!」
「はんちょーー、サインくださーい」
「ねー、この前の資料どこ置いたー?」
相変わらず忙しそう。
リナリーの姿を探そうと少し背伸びをしてキョロキョロしていた。
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「ん?あそこの女の子誰?」
「え?誰だろ。はんちょーー!」
そんな会話がなされているとは知らずぼくはキョロキョロしている。
「なんだ。」
「あの子誰です?」
「ん?あれ?もしかして。」
キョロキョロをやめずにあちこちに目を凝らすぼく。
左側サイドにはいないと判断し、逆を向く。
「うぉ!!」
目の前に人の顔があり思わずのけぞる。
「お前、もしかして、アユムか?」
近すぎて顔も判断できないその人は言った。
「そうですけど、、」
少し後ろに下がり、その人を見る。
「?リーバー班長?」
「やっぱりアユムか!リナリー探しに来たんだろ?リナリーー!」
その人はここ本部科学班の班長、リーバー・ウェンハム。
「はーい。」
リーバー班長に呼ばれてやってきたツインテールの女の子。
その子こそ、ぼくが探していたリナリー・リー。
コムイさんの妹で、エクソシスト。また、室長助手。
「はーい?班長どうしm……アユ?…アユーーー!」
「うゎ!」
リナリーに抱きつかれてぼくは倒れる。
「やっと帰ってきたのねー!遅いわよー!」
「いやいや、1年半だよ。そんなに経ってないよ。」
「1年半は長いのー。」
そんなやりとりを後ろで見守る科学班一同。