第3章 心地よい朝
心地よい朝
「あ、まー。おはよう。」
「おはよう、潤ちゃん。はやいね?」
台所で朝ごはんを作ってくれている潤ちゃんの背後に回る。
「まー、顔洗ってきたら?」
「ん?まぁね。」
そう言いつつも、潤ちゃんの腰に手を置いてその温かい体に自分の体を寄せる。
「っね…ほんとに、顔洗ってこいよ。」
「ん?どうして?」
耳元で呟くとピクっと体を揺らした。
「あっ…ね…ちょっと離れろって…」
「潤ちゃん、体大丈夫?」
「ちょ、大丈夫だから。んっ…」
頬をピンクに染めながら目を伏せて離れようとするから、
その腰をしっかり引き寄せてぷっくりした唇に噛み付いた。
「んんっ…まー…んぅ…」
「んっ…ふふ、可愛いね。」
「もう!今朝ごはん作ってんだから、あっち行けって!!」
強い口調でそう言って、再びまな板に視線が戻された。
「ちぇ〜、いいもん。別に。」
拗ねてやるもん!