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 醒めない夢を 【短編集】【R18あり】

第6章 誰のせい? ジェイド・リーチ


「あ、ジェイド先輩!」

「おや、さん」

営業の外回りを終えた私はジェイド先輩の背中を見つけて声をかけた。
くるりとジェイド先輩は振り返ると、いつもの柔らかい笑顔を浮かべてくれる。

「こんにちは、外回り終わりですか?」

「はい、廊下を歩いてたらたまたまジェイド先輩を見つけまして」

「左様でしたか」

私たちは同じ部署の先輩後輩だ。
私が新人だった頃の教育係で、パソコンの使い方や営業について色々と熱心に教えてくださった。
部署の中でも常に営業成績はトップで、どうやら他の部署にいる双子の傍らの人も営業成績がいいらしい。
確かに、この顔立ちの良さと物腰の柔らかさだと営業成績が常にトップなのも頷ける。

「そう言えば、次の会議って会議室1でしたよね」

「えぇ。確かそうでしたが…もしかしたら開いているかもしれないので、さん、見てきてくれませんか?私は鍵を取りに行っていますので、連絡を下さい」

「はい!」
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