• テキストサイズ

 醒めない夢を 【短編集】【R18あり】

第4章 薔薇を塗ろう トレイ・クローバー


「でさ、こいつ、大釜!とかいってゴキ○リを大釜で潰しやがったんだぜ?」

エースが呆れたように頭の後ろで手を組む。

「うるさい!ああするしかなかったんだ!」

デュースはエースを睨みながら顔を真っ赤にしている。
するとエースはデュースの目の前に現れて、意地悪な笑みを浮かべた。

「お前のユニーク魔法は『フォール ザ 大釜』だな!」

私はその言葉を聞いて思わず吹き出した。
エースはみるみるうちにどんどん赤くなっていき、拳をぷるぷると震わす。

「エース……言わせておけば!!!待てやゴラァ!!!」

「ひーっ!!」

デュースは拳を握りしめたまま、走って逃げるエースを追いかける。
私はぽつんと取り残されて、走っていく2人の影を見つめていた。
/ 172ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp