第12章 発情メイドと欲張り王子 レオナ・キングスカラー
「ごめんなさ、ごめんなさい…わたしが…うぅっ…悪いんです…」
いくら自分が発情期だからとはいえ、拒みきれなかった自分が情けない。
だからレオナ様が怒るのも無理はないし、こんな自分が嫌で涙が出てくる。
「…お前に怒ってる訳ねぇだろうが」
「へ…」
レオナ様の腕が背中に回ってきて上半身を起こされる。
レオナ様の瞳からは怒りの色はすっかり消えていた。
「俺が迂闊だった、悪い」
ぽつりと言われた言葉を耳にした直後に私は暖かい腕の中に閉じ込められていた。
ふんわりと優しい洗剤の香りと私が毎日かけている香水の匂いが鼻を掠めると心が凪いでいく。
「ふふっ、何だかレオナ様がそうやって大人しく謝られるの珍しいですね」
何だかレオナ様が素直に謝るのが珍しくて私は思わず涙を拭って笑う。
「〜〜〜っ、うっせぇな…どこ触られたか教えろ」
「え…ここと、ここ…です」
私は恥ずかしくて手で男たちに触られた場所を指し示す。
するとレオナ様は私を押し倒してもう一度寝かせて、足を大きく開けてきた。
「ひっ!いやです、レオナ様!あの、恥ずかしい…」
濡れそぼった秘部がレオナ様の目の前に晒されて一気に羞恥心が沸騰してくる。
手で隠そうとしたら手の甲をキツめに噛まれて血が流れた。
「俺が綺麗にしてやるよ」