第11章 メイド服を脱がせて レオナ・キングスカラー
「お夜食お持ち致しました」
私は銀色のワゴンに夜食のスープとサンドイッチを乗せてレオナ様の部屋に入る。
レオナ様はベッドの上で寝転がっていて、私の姿を見ると、起き上がり、ワゴンを横にとめるように指示した。
「食うのめんどくせぇ」
「え?」
レオナ様はボリボリとだらしなく頭を掻く。
「そう言われましても…」
流石にこの夜食が捨てられてしまうのは申し訳ない。
私は途方に暮れていると、レオナ様がスプーンを持ち、私に差し出してきた。
「お前が食わせろ」
「はい?!」
「早くしろ、冷める」
レオナ様はもう口を開けて私のスープ待ちをしている。
その様子は何とも言いがたく、とにかくレオナ様の顔面偏差値が光り輝き、私は手が震えてきた。